華恋≪完≫


「未音ちゃん―――!!!」


「え、あ、先輩?」


ブンブン手を振りながらやってきたのは、鈴蘭さんで。

噂をすれば…みたいな。


「久し振り―――!!」


え、最近会ったでしょ。
思わず心の中でツッコんでしまう


どうやら鈴さんの「久し振り」ハードルは低いらしい。


「あ、新どこいってたの?探しにいったんだから!」


「え?!……あ、えっと、」


声が裏返る。
いやまさか、疾風の事を言える訳ないし…

あれ、俺ってここまで嘘下手だったっけ?


「……??」

「えっ…とー…散歩?そう。散歩行ってた!」

「そっか…」


腑に落ちないような表情をされたが、それ以上聞かれることはなかったので一安心。