華恋≪完≫


コツン、コツン。

あたしが歩くと、コンクリートと革靴のヒールがぶつかって
音が鳴る。


この音、結構好きだったりして。

「わぁ…キレ―」


屋上から眺める景色は、とっても綺麗で。
心の中にあるモヤモヤを取っ払ってくれた


「ここ、関係者以外立ち入り禁止なんすけど。授業行かないの?」


思わず心臓が跳ねる。
誰かに見つかったというスリルと聞き慣れたこの声。