華恋≪完≫


必死だった。
自分でも、数秒の間に頭がこんなにも回るとは思ってもいなかったけど……、


つまり、俺は下の奴が頭を打たない様…無意識に手を頭の下に伸ばしてた訳で。
とまぁ…必然的に、体は重力に勝てなくて。


“不可抗力”で!俺の下に見知らぬ女がいまして
よくありがちな、ベットシーンみたいになっちゃった訳でして。


「「キャ――!!」」

教室は……、とてもうるさかったのですが
(特に女子)


「ちょっ……!」

「……?」

あ、下の女か
余りにも小さすぎる声で、聞き逃すとこだった。


「離して…よっ//」

「あぁ、悪い……」

え?なんで泣きそうになってんの?
もしかして、頭打ったとか?
イヤイヤ。そんな訳ないよな

その証拠に、今、俺の手すっげージンジンしてますから