華恋≪完≫


「ふぁ〜……」

暫く【しばらく】歩いたら、1-3というプレートがかかっている教室を発見した。

なんだ。意外に早く着いたな


この時、欠伸をしながらロクに前を見なかった俺が悪かったのか
はたまた、ボーッと突っ立ってたあいつが悪かったのか


どっちが悪かったかなんて正直どうでもいいけれど、
俺たちの出会いはとても変なものだった……


「あっ、後ろ……!!」

火海里…、の声?

「えっ……」

「おっ、うわっ…!」

いかにも女っぽい声が聞こえてきた次の瞬間、
何かに歩を妨害されてバランスを崩した体。

……と同時に、チラッと視界に映んのはチッコい体で。

って、は?!
このまま倒れたら下の奴、頭打つんじゃ……

「危なっ……!」