華恋≪完≫


「どうなの、にいに」


「…俺は」


なんでだろう…
こんな事有り得ないのに、ドキドキしてるあたしがいる。


それは、やっぱり…
あたしが好きだから?
あーもー。ヤダヤダ。
そんな風に思うだけで、照れちゃうなんて…
疾風の時と同じ…、うぅん。その時より、もっと。


「…ただの、友達」


「ほんとにー?」


「あぁ。…ほら、夕食食うぞ」


ですよねー…。
やっぱ、あたしなんかより
せいな、って子の方が好きなんだよね。
今日、図書室でその名前を悲しそうに呼んでたし…
気持ちに気付いた途端、失恋かー…なんて、思っていると。


「…兄貴はそうかもしれないけど」

准くんが、口を開いた。