とかなんとか


ぼそっと呟かれた。



「なっ......」

「do did done...speak spoke spoken...」



反撃する間も与えずに
スラスラと単語を読む陸。




……なんだ、出来るんじゃん...。



「はい、覚えた。」

「え、ほんとに?」

「ん。」



確かに

昔から記憶力だけは良かった気がする。



神経衰弱とか、
いつもあたしが負けて……。



「んじゃ、次は俺が先生。」



「ひゃっ...」




ぐいっと
あたしの手首をひっぱって

椅子から立たせると



いつもよりも悪戯に


ニヤッと笑いかけた。