少しの沈黙。



なんだか
雰囲気のちがう陸に


緊張して

耐えきれなくなったあたしは



グラスを手にとって
アイスティーを口に含んだ。


「…わりぃ、なんかいきなり連れてきて」



その言葉に
びっくりして

あたしはグラスを
テーブルに戻して、


陸を凝視した。



だって、

陸が謝るなんて…珍しい。



「あーっ。らしくねー…、もうストレートに言う。」


「えっ…?」

サラサラの髪の毛を
くしゃくしゃとほぐす仕草をする陸に

また

変な感覚を覚えた。


「朝のストーカー。あれ…誰?」