手を引かれるがまま
陸の家に入れられて
だだっ広い
リビングのソファに
ポツンと座らせられたあたし。
「アイスティーでいいだろ?」
「う、うん…」
陸はひとりで
台所に立って、
透明なグラスに
アイスティーを注いでいる。
その陸の姿が
なんだかすごく
大人っぽく見えて
年下だとは思えなくなった。
「はい。」
「あ、りがとう…」
コトン
と目の前のテーブルに
グラスを置くと同時に
陸はあたしのとなりに座った。
ドキン‥‥。
やだ…。
なにこれ…。
陸がなんかいつもと
違って大人に見えるせいか、
近くにくるだけで
緊張してしまう。