「熱中症。」 先輩は悪戯っぽく 口角をあげて笑った。 「とりあえず、日陰に入ろっか。」 これが あたしと先輩との 出会いだった。 ーーーーーーそしてあたしは その日先輩に恋をした。 その理由、 きっと先輩はまだ分かってないと思う。 いつか、言えたらいいな…。 「柚川さん、教室…入らないの?」 そんな思いに更けていると 後ろからクラスメイトの 男の子の声がした。 「あっ、ごめんなさい…」 扉を開いて 教室に入ると、 もうすぐ8時20分を示す時計が 目に入った。 遅刻ぎりぎりだ。