余裕…ない?



いつまでたっても

あたしが
浮かない顔をしていると

先輩はなにかを悟ったように


あれ?もしかして…

といって本心をついた。


「椎奈ちゃんって、ちょー鈍感…?」

へ?


「俺が言いたいのはその…、椎奈ちゃんに近づくとドキドキしてやばいってゆーか…。」


ドキドキ…??

先輩が…??


「どうにかなりそ…。」


トクンーーーー


額に手を当てて
うつむきながら

赤い顔を隠す先輩。



かわいすぎて


あたしはもう一回
足のバランスを失いそうになった。