もう…。
陸が先輩のこと
ストーカー扱いするから
いけないんだ…。
「はい、着いたよ。」
「あっ、ありがとうございましたっ。」
学校の駐輪場で
先輩が先に降りた。
そんな先輩は
あたしの手を支えて、
不慣れな自転車の後ろの席から
転ばないように
手伝ってくれている。
さっきまで
沈黙してたのに
そのときさえも
心地よいものにかえてしまう
その先輩の優しさが
あたしは好き。
ボーッと先輩に見惚れながら
足を地面につけようとすると
なぜかあたしのその足は
自転車のペダルの上に
一瞬ピタリと置かれて
そのあとすぐ
あたしはバランスを崩した。

![出会いは密室で[完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.794/img/book/genre1.png)