脱いだ…。え?


いつものくせで
なんにも気にとめずに

パサッと脱ぎ捨てた
グレーのトレーナー。


そのトレーナーが
ベッドに落ちていくなり

あたしは


いまの状況をやっと把握した。



「キャーーーっっ!!!」

「うっせ…、お前ってほんとバカっ!自覚症状無さすぎっ。」

「は、早く部屋から出てよぉっ」



半分べそをかいているあたしは
脱ぎ捨てたトレーナーで

必死に上半身をかくす。



いまは5月といっても下旬…。


布団をかぶれば
それなりにあつい。


ブラはしていたものの、
下着なんてつけてない。