呆けているあたしに向かって なぜか勝ち誇ったような そんな表情を見せる。 「これ。」 へ…?? いつのまにか あたしの頭の上に ポンっと 絶妙なバランスを保って 置かれていたのは ふわふわした 白い羊のストラップ。 それを手にして はてなを浮かべるあたしに 「お前みたいだろそれ。」 口のあたりを 手で控えめに覆って 笑いをこらえながら 陸は言った。