「今日は陸くんの大好物のオムライスよ」
「お、まぢで?うまそーっ」
あたしの大好物は
肉じゃがなのにぃー...。
ずるいな陸ばっか。
そう思いながら
渋々と指定席に座る。
「...っぷ。なにふくれてんだよ華の女子高生。」
「ばかにしないでよもーっ」
「うっせーっ、チビ、童顔っ」
「どど童顔っていわなっ...「椎奈っ。早く食べなさい。」
くーーっ...........。
なんでいつも
あたしばっかり
怒られなきゃいけないのー?!
「くぷっ...........。」
隣ではまた
吹き出しそうになっている陸。
「テレビよりお前のほーが
何倍もおもしれーよ...っ。」
カァァァ――――。
そんな陸のからかいは
いつも通りで
あたしはそれに
いつも赤面しながら
ムカついている。
いつも通りが
いつも通りじゃなくなるのは
そんな先のことではなかった。

![出会いは密室で[完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)