教室を飛び出した後私は屋上に向かった


痒い…
昔の事を思い出したら背中の傷が疼いて痒くて仕方がない

気付いた時にはもう遅かった

我を忘れてただがむしゃらに背中を掻いていた


くる、くる…



『うっ…』



その瞬間、掻いた分だけの痛みと血が広がった