MAVERICK




朝食を食べ終わった私とトシは急いで学校の準備をした

リュウジと暮らしてた頃は学校に行くことがあまりなかったから、単位がギリギリ…

二年生に進級出来たことが奇跡だ


『行ってきます!!』



「いってらっしゃい…ほらトシ!あんたも早く行きなさい!!」



「わかったるぁ〜、じゃ」



二人が学校を出たのは8時になりかけてる時だった

私が通う風鈴高校は家から30分かかるところで、歩いても行けるところだった



「じゃあな、ヤマンバ」



だから、ヤマンバじゃないから!!

心の中で叫びつつ手を挙げて答えた
トシの学校は風鈴高校から10分の所にある