いつもしっぽを振って

顔をペロペロしてくれてありがとう。

ちいさな頭をたたいたこと、ごめんね。

君には、僕と妻しかいないのに

たたいたりして、ごめんね。

それでも毎日、帰りを待ってくれて、ありがとう。

震災の日も台風の日も、待っててくれてありがとう。

おそらく今日も、僕が帰るのを待ってから

君は旅立とうと思ってたんだよね。

さいごまで、玄関の方を見て

苦しくても

さいごのさいごまで、生きようとしていたって

妻から聞いたよ。