「まずは、私だが…

ビル、会社のオーナーだ。
悪いが諸事情で表立って率いる事は出来ない。

経理をさせてもらう」


皆、少し違和感を覚えたが頷いた。

「土方、山南」

「おう」

「はい」

土方は呼び捨てに眉間に皺が寄る。
山南は気にならないようだ。


「2人は副長をしてもらう。

土方には、任務時の責任者。

山南は、内務の責任者だ」

懐かしい響きの副長役も、細かく分類されていた。

2人は了承し、頷いた。


「山崎は、searchの探索、guardの情報収集の一任。

藤堂は、防具、武器、道具の開発、管理を一任。

井上は、悪いが食事やなんかを見てもらえると助かる」


それぞれ頷いた。


「残りは、両方に対応。

以上」


「残りって何だよ!?」

「うわぁ、適当ですね~」

「何か、グサッと来た…」

「………」

原田、沖田、永倉、斎藤は少し不満げに頷いた。


「で、頭は近藤に頼もうと思う。

人を見る目があるしな。


最悪、断られた時はお前達で話し合い決めてくれ」


近藤の名前に、全員がハッとする。

頼もしくも少し複雑な心。


「いいじゃんなぁ?

新八!」

「おう。

あの人しかいないだろう」


一番、気にかける2人は明るく言うと、全員が嬉しそうに笑った。

土方が一番優しい笑顔だった。