side,原田・永倉・藤堂
「いや…
しっかし、今日は最高の日だな!なっ新八!」
「あぁ、マジで良い日だぁ!左之~」
2人は陽気に肩を組、今日を振り返る。
2人の横を歩く藤堂は、少し心配そうに顔を歪めた。
「…左之や、新八は良いのかよ…
警察…辞めんのか…?」
藤堂は知っている。
2人が悩み、苦しみ努力して警察になった事を。
だからこそ、2人が心配だった。
ポンっ
はっと、見ると優しく笑う新八がいた。
「平助、別に簡単に決める事じゃないがな…
これからする事は、俺たちの誠にかえる事じゃねぇかな?
警察に未練はあんまりねぇんだよ」
「確かに新八の言う通りだ。
俺も、話しを聞いて警察でいるより、やりてぇって思ったんだ。
それなら、やるべきだろ?」
ニカッと左之が笑う。
「平助だって、見つけた!って思ったろ~?」
原田と永倉に覗き込まれ、キラキラとした目を見ると、自分の心配なんて不要だと感じた。
「しかし、これで平助も就職先が決まって良かったなぁ」
「だな!楽に就職したな~」
2人にニヤニヤ笑われ、藤堂は顔をしかめた。
「ふーんだッ!!
知らないよッ!!」
顔を赤く染めて藤堂はソッポを向いた。
そんな様子を見て2人は豪快に笑い、藤堂をバシバシ叩いた。
「じゃあ、祝いに飲み行くかッ!!」
「じゃあ、左之の奢りで」
「ご馳走様です!左之~」
藤堂と永倉は、ルンルンと先に歩き出す。
「えぇえぇえぇえぇ!!!???」
夜中の街に原田の悲鳴が響いた。
