「さて…
次が本題だが…」
ゴホンと視線を遮るように話題を変える。
「お前達は、一緒に仕事をしないか?」
シンっと静まりかえる。
普段騒がしい3人も想定外過ぎて唖然としている。
「まぁ、なんだ…
私事だが、神と取り引きしたんでな…
お前達を今生幸せにしなければいけない。
で、おそらく共にいたいかと…」
「マジでか!?」
「出来るなら、もちろんやりてぇ!!」
「僕も!!」
「チッ、おもしれぇ」
「おや、いいですねぇ」
「私もやります!!!」
「…うむ」
「ははは、また忙しくなるね」
「アカァアン!!楽しみ~」
紅妃の言葉を遮りハシャギ出した。
一様にキラキラした目で紅妃を見て、「何をすんだ?」「あ、会社辞めなければ…」と口々に問いかけた。
バキィッ
「…」
凄まじい音に全員が黙って見ると、あまりの五月蝿さにキレた紅妃が足蹴でテーブルを真っ二つに破壊していた。
紅妃はニコッと優しく微笑み全員を見渡した。
「話し、していいな…?」
全員が青ざめ頷き、これから紅妃には逆らうまいと心に刻んだ。
