「さて…
まだ、全員に名乗って無かったな。
私は、御厨紅妃だ。
以後宜しく頼む」
挨拶をすると、何故か全員の驚愕の視線が集まる。
「お、お前ぇ…
お、お、女ぁあ!!!???」
土方の一言に頷くと、山崎すらかなり驚いている。
「…男だと、言った覚えは無い」
確かに今日も、出会った時同様に黒付くめだが、別に隠してはいない。
胸当てはしているが…
いち速く、驚愕から覚めた山南はニコッと笑う。
「すいません…ちょっと勘違いしていました。
ところで、御厨さん?」
「紅妃で構わない」
「では、紅妃さん。
今日集めた目的はなんですか?
このビルに集めた…
おそらく、某かあるんでしょう?」
山南の一言に、部屋の空気がはりつめた。
「フフフ…
流石、山南敬介…と言ったところだな。
確かに目的がある」
紅妃の言葉に、全員の目付きが鋭くなった。
