『…長いの…間が…』

あまりリアクションせず黙っていたせいか、老人がしょんぼりした。


正直、どうでも『良くない!!』




「…ぇー…」

『さっきから、なんじゃ!そのやる気のなさは!!

少しは、驚いた「わーびっくりー」………』


お説教が始まりそうだったから、希望通りびっくりリアクションをしたら、更に老人は落ち込んだ。

なんだか、後ろを向いて座りこみ、『ワシ…ワシ…っ』とぶつぶついい始めた。




仕方ないな。



「すいません…びっくりし過ぎて…お話を聞かせてくださいませんか?」

THE・外面!!

少し困ったように、微笑みながら老人に話しかけると、キラキラとした笑顔で振り返る老人。
『っっ!!そうだったのか!
いや、そうさな、言葉も無いというやつじゃなっ』


老人復活。


簡単な老人だ。