プルル・プルル・プルル♪

「…



来やがった…」


鳴り響く携帯についつい眉間に皺がよる。

恐る恐る電話に出ると、予想通りの相手が勢い良く話し出す。

『ひっじかたさぁぁあんっ

あんた何時まで寝てる気ですかぁぁぁあ!!?』


「そ、総司っ

いゃ、あのな…」


『ご託は要らないんで、


早く来やがれぇ?』


おそらく、否、絶対電話の向こうで、真っ黒いオーラを放ちながらにこやかに笑っている年下の青年が目に浮かぶ。


「お、おぅ…わか」

ブツ。



ツー・ツー・ツー


「………」