「… 俺は死んだのか?」 彼は、私を見据えながら聞いた。 「いや。魂と肉体を分離させた。 魂の無い肉体は、ゆっくり鼓動を止める」 「そうか… すまん」 彼はしばらく家全体を眺め、何事も無いかのように振り返る。 「… では、送るぞ」 「あぁ。頼む。 …ところで、一つ聞いていいか?」 「なんだ?」