アキラさんの優しい声が とても嬉しかった そしてアキラさんは 私の新しい居場所をくれた 「はるかちゃんさぁ、 エンコウってできる?」 それは仰天すぎる質問だった でもその時の私には こう答えるしか方法はなかった 「…できます」 私はアキラさんに 雑居ビルに連れていかれた ピンポーン 静かな真夜中に鳴り響く インターホンの音が 私を緊張させた (ここはどこだろう…)