大きなスーツケースも持った私は 徒歩に暮れて ケータイの電話帳を見た もちろん実家には帰りたくない 学校の友達は頼れない 地元の友達はきっと実家に 連絡がいってしまう… 最後の望みを込めて 私は通話ボタンを押した 「発信中 アキラさん」 プルルル プルルル プルルル… 「もしもし?」 私はアキラさんに今までの 出来事を全部話した 「とりあえず会って お茶でも飲もうか?」