気がつけば、龍と思い出の街全体が見渡せる丘に来ていた。 龍と初めて会ったのがここだった。 「龍………」 あたしはカバンから携帯を取り出した。 開いたのは、龍とツーショットの写真。 さっき遠距離でも頑張るって決めたばかりなのに………… もう龍が恋しくなってきた。 「駄目だなぁ、あたし………」