「あんまりジロジロ見られると、俺も男だからね。意識しちゃうよ?」 小紅はからかうように澪を見下ろす。 小紅は今日もあの大きな庭石の上にあの態勢で座って、煙管片手に空を見上げている。 「そ、そんな事言わないでください……!」 「澪、顔が真っ赤だよ」 小紅は視線だけ澪に向ける。 「な、なななってませんっ…!!」