朝、電車に揺られながら

「ハァ、」

何回目かわからないため息をついた。


「まだ、ため息してるし」

「あ、悠ちゃん」

呆れ顔しながら
悠ちゃんこと、白波悠香が私の隣に座った。

「全く、いい加減腹くくりなよ」

携帯をピコピコ打ちながら悠ちゃんの一言


「だって、
知らなかったんだよ!







滋女高が共学だったなんて、知らなかったんだもん!!」