街の一角に佇む一件の花屋。
色とりどりの草花に囲まれて
一人の少女が葉なの世話をしていた。

その表情は柔らかく
とても優しい顔をしていた。

少女の名前は麻賀 碧(あさか あおい)。
麻賀刑事の妹である。



「碧ちゃん~」

「あ、いらっしゃい、オバサン」




碧は、溢れんばかりの笑顔で
常連のお客に笑顔を向けた。



「今日は何にします?」

「そうね…チューリップの球根を頂こうかしら


「いくつにします?」

「今日は5コでいいわ」

「分かりました!」



碧は、チューリップの球根を
袋にいそいそと詰めた。



「ここは、沢山の種類の花が季節関係なくありから助かるわ~」

「ふふっ、ありがとうございます」



碧が働くこの花屋は
なかなか普通では手に入らないような
花が季節関係なく種類豊富に揃っていた。