門を通ったらそこには広い庭が広がっていた。
上に天使の像がついている噴水まである。
さすが私立の学校・・・;
と思いながら体育館を探した。
・・・――――
広い!広すぎる!
私はなかなか体育館を見つけられないで敷地内をさまよっていた。
「あのーー…」
いきなり後ろから声をかけられて一瞬ビクッとなった私だが、
そーっと後ろを向いてみた。
そこには漫画から抜け出してきたんではないかと言うくらい
美人な人が立っていた。
女の私でも惚れちゃうくらいだ。
見とれてボーっとしていると、
「四つ葉が丘高等学校の1年の方ですか?」
と聞かれた。
私はあわてて、「は、はい!」と答えると、彼女はニコッと笑って、
「私もなんです!でも体育館がなかなか見つからなくて・・・」
この人も私と同じ1年生!?ありえない・・・。こんなに綺麗な子が同級生だなんて…。
彼女の手元を見てみると「入学のしおり」と書かれたパンフレットがしっかりと握られていた。
「わ、わたしも体育館を探してるんですけど・・・」
ヤバイ。緊張してなかなか話せない。
せっかく話しかけられたのに「暗い子」だと思われちゃう…。
そんな思いとは裏腹に彼女は、
「じゃあ一緒に探しませんか??」
と明るく誘ってきてくれた。
「えっ?いいんですか…?」
こんな子が私みたいな人と歩いてもいいのだろうか。
そうゆう思いがあったが、彼女はそんなの関係ないと私の手を握って歩き始めてくれた。
ああ。私もこうゆう子になりたいな。
と私は心の底から思った。
