~千津said~

「・・・はよ。」

「おはよう!千津、今日は留羽斗も一緒に行くんだって~」

「・・・は?」

「今日からは、留羽斗が私を迎えに来てくれる事になったんだ!!」

「・・・そう。」

「おいおーい!千津?お前反応悪くね?」

・・・留羽斗も、桃実も・・・何でこんな普通なんだ?俺は、昨日から桃実との関係をどうしようか悩んで・・・留羽斗にも、どうしたら・・・って。なのに、なんで・・・。

「なんで・・・お前らは、普通なんだよ。」

「・・・はい?」

「留羽斗も・・・桃実も・・・なんで普通なんだよ。」

「・・・逆にさ、千津はなんで普通じゃないわけ?」

「・・・は?」

「俺には・・・千津が『俺と桃実の間にはいるなー』って言ってる気がするんだけど。」

「そんなこと・・・!!!」

「思ってないって・・・?嘘だろ。」

・・・桃実と俺の間?何なんだよ・・・。

「・・・もういい。俺、ひとりで行くから。」

「ちょ、ちょっと?!千津?!」

・・・桃実が困ってるけど、俺には関係ない。・・・はずなのに、何でこんなに腹立たしいんだ?なにがそんなに気に入らないんだよ、俺。

「・・・訳わかんねぇ。」

俺は小走りで学校に向かった。












「あっれ~?お前、桃実ちゃんは?それに、留羽斗も今日は遅いし。どーしたの?」

クラスの奴が話しかけてきたけど・・・無視。

「おいっ!お前・・・無視って!」

・・・今は話しかけられて、答える余裕もないんだよ。
自分がわかんないような状況で話しかけんじゃねぇよ。


「おっはよ~♪」

留羽斗と・・・桃実が来た。

「・・・千津」

桃実が俺のこと呼んだ気がしたけど・・・今は無理。