強がり男子

 話すべき…?



 話したら怜斗殺されないかな…?





 ま、そのうち話そう。





「秋吉君!!」

「え?」



 前から勢いよく走ってきたすっごい美女。




「げ」



 今、げ って言ったのは私じゃない…。




 まぎれもないお兄ちゃん。





 どうしたの!?



 あんな美女を前にして『げ』って…。





「は、花……早く教室入ろう?」

「え…あ、うん」



 すぐ横にあった私のクラス。




 もう教室まで着てたんだ。





「あ、花。おかえり~」

「ただいま!」



 急いで彩芽の傍に行く。