強がり男子


「彩芽~…」

「花!! 上手くいった?」



 私の姿をみた彩芽はニコニコと笑ってる。





「変かな…?」

「変じゃないわ。私がアドバイスした通りになってるけど」

「あいつが…無反応…」

「はぁ!?」



 わかりやすいほど変わったのに何も言わないのはおかしい!! とブツブツ文句を言っている彩芽。



「あ、花? ちょっとカフェオレ買って来てくれない?」

「いいけど…」



 私は言われた通り教室を出て自販機に向かう。





 かなり視線が痛いです。




「どこか変かな……」




 私はさらに存在を小さくして廊下の端っこを歩く。





 自販機の前に立ってカフェオレと自分にオレンジジュースを買う。





 来た道戻らないといけないのか……。