強がり男子


 次々に教室に入ってくる生徒。



 私は自分の席について奴がくるのを待った。





 今日から私の本気見せてやるんだから!!




「はよ」

「あ、おはよ~」



 私の隣に座った怜斗。



 極上のスマイルでおはようの挨拶をした。




「何ニヤニヤしてんの? キモい」

「酷い…」



 ニヤニヤじゃなくてニコニコだもん!!




 まだまだこれからよ!!



「怜斗~」

「は!?」

「は? って…何」

「嫌…急に怜斗って呼ぶからビビった」



 真面目な顔でそう言った奴はどこも照れていなさそう。




 失敗…。