「あれ、あんたらいつの間に仲直りしたの」



 私の前に椅子を持ってきて座った彩芽。





「何、おまえ話してなかったの?」



 奴が私に聞いてきた。




「あ」

「バカだろ」




 私は彩芽のほうを向いた。





 たぶん顔は真っ赤だったに違いない。






「あの…私の……彼氏です」

「嘘ッ!!!」

「…えと……」




 恥ずかしいじゃないッ!!!!




「俺とこいつ付き合うことになった」



 私をぐっと引き寄せてきた奴。




「うわぁ!!」

「んだよ」

「急に引っ張らないで!」

「はいはい」



 パッと手を離した奴。




 別に離せっていたわけじゃないのに…。