強がり男子

「誰だよ、あの男!!」

「は?」

「いつも一緒に帰ってるやつ!!」

「え……? あー!! あ、でもさ…それが関係あるの?」




 避けてる理由になる?






「…鈍感だな」




 私が体を任せていた壁から引き寄せると、後頭部を片手で押えて唇が重なった。






「!!??」




 強引なキスは私が酸欠になるまで離れない。






「はぁッ…」

「息止めてたんだ」

「うー……なんでキス…」

「まだわかんねぇの…?」




 そういうと大きなため息をついた。