強がり男子

 ピタッと止まった奴にぶつかる。




「うわっ」

「……何?」




 無表情で振り返った奴。





「えと……あの…」

「だからさ、俺言わなかった? 話しかけるなって」




 そういうと私の返事も聞かずに言ってしまう奴。





 放心状態になって5秒後位に意識を取り戻す。






 まただいぶ先を歩いている奴を見つける。








「怜斗ってば!!」

「…」



 スル―で歩き続ける。




「れッ……!!」




 走っていた私は派手に転ぶ。




 周りの人はだいぶ少なくなっていてこっちを見られていない。





 よかった…。