強がり男子

 すぐに立ち上がった奴はカーテンを開けて保健室を出て行った。








 私…うぬぼれてもいい?





 期待してもいい?





 あなたは嫌いな人にキスをする人なんですか。






 違うよね?





 いろんな疑問が頭の中を血液と一緒に駆け巡る。






「先生!」

「あら。起きたの? 今、彼が来たわよ」

「もう大丈夫なんで戻ってもいいですか?」

「安静にするならいいわ」

「はい」



 急いで上履きを履いて先生にお礼を言い保健室から出た。