強がり男子

 一度寝て落ち着こう……。




 そう思って目を閉じた。






 どれくらいたったかはわからないけど…。





 ふわっと心地よい風が頬に薄く当たった。





 目を開けずとも分かる。





 奴だ。






 風だけでわかるって私も本当に好きになってしまったみたい。






 何も言わない奴は私の髪に触れた。





 ヤバい…泣きそう。