「そっか…。告白して後悔してる?」


 私がそう聞くとフルフルと首を振った。




「すっきりしたかも。怜斗君ね、ごめんね? って…謝ってほしいわけじゃないの」

「それ分かるかも」



 好きな人は出来たことないけど、私も謝ってほしくて話したわけじゃないのに、謝られたことがある。



「そしたらね。なぜか涙出てきちゃって…逃げちゃった」

「逃げちゃったのか…」




 だからアイツ黙ってたのかな…?





 話を聞いていると、女の子は本当に後悔はしていなさそう。





「聞いてくれてありがとう…花ちゃんの噂は本当だったんだ」

「?」

「花ちゃんに話を聞いてもらうとすっきりするって」



 スッキリしてもらえたのかな?




「ありがと!!」


 少し涙で目は赤いけど、さっきよりずっと可愛い笑顔で笑った彼女。




「笑ってたほうが可愛いよ!」

「ふふッ」


 そういうと少し照れた顔で教室に戻って行った。