強がり男子

「はーな♪」

「うっさい。マジで離れて」

「うっ…」




 空気も読まずに休み時間に入ってきたお兄ちゃん。






「ホント今はほっといて」

「えー…お兄ちゃん悲しいよ~…神山~」




 お兄ちゃんが奴に話を振った。





 机に肘をついて半分寝掛かっていた奴を起こしたお兄ちゃん。





「あ?」

「機嫌悪いね~、二人とも。なんかあった?」

「うっせぇ。お前ら兄妹どっちもウゼぇ…」





 何それ。




 言いたい放題だね。





「俺はいいとして…花もウザいってどういうことだよ」



 少しムッとした顔でお兄ちゃんが奴に詰め寄った。




「マジ眠いから話しかけんな」




 半端じゃない奴の睨みにお兄ちゃんは黙った。