「うー…またじっくり聞くよ。今日はもう授業始まっちゃうし!!」



 そう言って雪ちゃんは席に戻って行った。




 同時に奴と話していた女の子も自分のクラスに戻って行った。







 まだクラスは騒がしいのに、私たちのところだけ静まってる。





 どちらも沈黙を破らない。





 さっきは最高だなんて言ったけど……泣きたくなってくる。






 泣かないけど。





「……ね…ねぇ…」

「何?」




 いつも以上に鋭い目つきで睨まれる。





 …なんで?