強がり男子

「……お母さん…?」

「え? 怜斗の母ですけど…?」

「うっそ…私、お姉さんかと思ってた…」



 若っ……。




「あらやだぁ!! お世辞がうまいのね~」



 バシンッといい音を立てて叩かれた奴の肩。




「母さん、いてぇ!!」

「花ちゃん本当にいい子ね~。お風呂入って頂戴~」

「……早く行け」




 奴のお母さんと部屋を出た。




「怜斗が女の子を連れてくるなんて…初めてよ~」

「あ、私…女として見られてないんで」

「そんなことないわよ~? あんな楽しそうな怜斗久しぶりにみたわ…」




 ……いつも家で笑わないのかな…?





 お風呂に入らさせてもらいながら考えた。