「酒のんでたらカッコいいとか思ってんの?」

「んだと!!??」

「短気だな。俺みたいに広い心を持てよ」



 おい、今……私も頷けない言葉が出てきた。





 バイクから降りた人たちは奴に殴りかかった。





 綺麗に避けてみぞおちを殴った奴。






 何こいつ…ケンカ強いの…?



 次々に目の前で倒れてく人たち。




「こいつには手を出すなっつの。おい、相談者!!」

「へ!?」



 かろうじて殴りに掛かっていなかった相談してきた人に向かって話しかけた奴。




「秋吉には手をだすなってここのリーダーに言っとけ」

「は、はい…」




 それだけ言うと私の手を取って歩き始めた。