1人で歩いているあの人はどこかに向かおうとしてるみたい。




 相談相手の人は見つけたらすぐに連絡をくれって。





「はぁ…」




 ため息をつきながらもその人の後をつける。





 別に妖しい格好でもないから今のところは普通に歩いてる。






 あの人、たぶん先輩だ。




 顔を覚えるのだけは早いから、同じ学年ではないことがわかった。





 細い曲がり角を曲がった彼。





 私はそっとのぞく。





 そこには何人かの妖しい男の人たち。