強がり男子

「いい? お兄ちゃん!! 女の子はね、そんな言葉を言われるのが嫌いなの! 男の子も一緒でしょ!? 自分が言われて嫌なことは―――」



 柊を座らせてお説教が始まった。





 笑いを堪えてるのは、俺と………転校生?





 名前忘れたけど。






 ふ……藤崎的な名前だった。




 爽やか少年め。





 花を見てんじゃねぇよ。





 軽くそんな目で爽やか少年を見てから花に視線を戻す。





「ねぇ」

「んぁ?」


 爽やか少年の目がこっちに向けられている。



「君の名前は?」

「神山怜斗」

「俺、藤崎直斗!」


 あぁ…そんな感じだったな。