強がり男子

「私、秋吉花! よろしくね~」



 俺の隣にいたはずの花は担任が出て行ったあと、すぐに転校生の隣に座った。



「よろしくー」



 ニコッと笑った転校生は花と仲良下げに話してる。





「あれ? こんな奴いたっけ?」


 いつの間にか花の席に座っていた柊。



「お前ら兄妹、行動速いな(笑)」

「は?」

「なんでもねぇ」

「で、誰あいつ。花と仲よさそうだけど」

「転校生。花、すぐに話しかけにいったぞ」



 俺がそういうと興味なさげに軽く返事をする。





「柊~♥」

「げ、またかよ……勘弁してくれ……」



 俺と普通に話してた柊は一気に嫌な顔になる。




 この前と違う女。




「お前…女子に何してんの(笑)」

「何もしてねぇって……めんどくさい…代わりに行ってきて」

「いやいや…明らかに柊を呼んでんだろ」




 なかなか教室から出てこない柊を待ちくたびれたのか、教室に入ってきた女。