なんで隣がお兄ちゃんなのよ!!




 普通に話しながら2人で並んでる後ろを私はそっと着いて行く。




「柊、一気に変えたな」

「やっぱ? もうちょっと…少しずつするべきだった?」

「別にいいんじゃね? そっちが素なんだし」




 2人の会話を聞いていると…どうやらお兄ちゃんの豹変ぶりについて話しているみたい。




 怜斗はお兄ちゃんの素を知ってたのかな。






「どうやら中間は作れないらしくて。極端になった」

「正反対だもんな」

「なんで花を迎えに来たんだよ」




 急に話題を変えたお兄ちゃん。




 私は下がっていた頭をグッとあげて怜斗のほうを見た。





「昨日言ってただろ? 暴走しそうって」



 やっぱり…お兄ちゃんが関係してるのか。





 私は純粋に、普通に迎えに来てくれた方が嬉しかった。





 今だって私を迎えに来たって言えてる状況じゃない。






 我儘なのは分かってるけど、いつから怜斗の中で私よりお兄ちゃんの位が上がったのだろう。