靴を履いて鞄をもって外に出ると、いつも見かけない顔が立っている。



「どしたの」

「んぁ? あー…おはよ」

「おはよ」

「一緒に行こうかと思って…ダメ?」

「いいけど」




 お兄ちゃんも怜斗も何か変だ。





 何か隠してる?




「あ、神山じゃん。おはよ」



 私の後から出てきたお兄ちゃんが怜斗の傍に行く。





「ん、柊か。うす」



 柊って呼んでたっけ?




 昨日何があったんだろう。





「怜斗、行こッ」

「ん」



 さりげなく、手を繋げる………。




 関係になりたいです。





 少し前を歩く怜斗は私のほうをたまに見ながら歩幅を合わせてくれる。





 隣ダメなの?